なんかオリコンでニコ動発祥のCDが9位にランクインしたそうで。
で、予想通り各所で批判絶賛の雨あられ。
取り敢えず私の感想というか意見としては「買う気はないけど、時代を象徴する良い商品」といった所。
blogやmixi、youtube、ニコ動なんかは昔からいわれている通りUGCによって成り立つwebコンテンツである。
一応説明しておくとUGCってのは「UserGenerateContents」の略。
で意味としては「参加者達自身がそのサービスの中身を作り上げる」といった所。
つまり参加者でありながら提供者であるということ。
特にニコ動なんかはコメントを書くだけで参加できるからすごい手軽。
でそんなUGCがとうとう現実の場にも現れた、という感じがする。
確かに歌としては素人が歌ってる訳だから(中には巧い人もいるけど)下手で当たり前。単純に歌として聞いたらさほど良い歌じゃないのかもしれない。
だが卒業式などで歌を歌ったり聞いたりして感動した事はあるはず。
或いは担任の先生にお別れを告げる際に、自主的に歌を捧げたりする時、それは素人の下手歌であるにも関わらず人間のココロを動かす力があるし、何より関係者にはどんなプロの歌でも超えがたい重厚な価値のある歌となる訳だ。
故に今回のランティス組曲もニコ動という場を支え続けた人々からみれば、どんなに歌が下手でも相当に価値がある歌な訳だ。そういった歌を参加者、関与者がほしがるのは至極妥当だと思う。
単なる歌であるが、このCDが抱える意味や意義や価値は単なる歌で収まりきるモノではない。
アマゾンの批判コメントの中には
1.なぜこんな下手歌、変な歌が売れるのか
2.こんなCDが売れる日本終わった
3.ちょっと練習しただけでデビューするなんてプロがかわいそう
のような全く持って論点のずれた批判が多数見受けられる。
まず1に関しては逆にこちら側がいってみたい。オリコン等の上位にきている歌が果たして良い歌なのか。とてもじゃないが良いと思える曲なんてまずない。それにたった一曲の歌を100万人が本気で良いと思って買っているとは到底思えない。ただ単に疎外感や周りにあわせる為、「流行」に乗り遅れない為という動機で買っているものが殆どだと思う。
2のようなコメントを言ってる方は、おそらく現在の世界の動向が見えていないんだろう。
インターネットという新しい社会インフラが発展し生きていく上で避けられないモノとなった今、そこら中でUGCの現象が起きている。つまり、やっとその現象が日本の音楽市場でも起きた、という事、、ただ単に世界に広がって行きつつあるUGCの一端が目にわかりやすい形で現れただけだ。
3について。ではプロを名乗る癖に素人並の歌しか歌えない歌手、或いはもうける事しか考えていない歌手、明らかに自己満足の歌を歌っているに過ぎない歌手共はどうなるのであろうか。確かに歌はうまいに超した事はないが、それ以上に問題なのは自然とファンが集まる魅力があるか。まぁ集まったとしてもその集まった輩のレベルが低いと目も当てられない状況になるが・・・。
実際端から見て明らかに知識教養学識常識のレベルが低そうな方々ばかりがオリコンの上位の歌をかって言ってるではないか。
この現象に関していかが思うでしょうか。
モノがあってファンができるのではなく、ファンがあってモノが生まれる。
こういった状況が今後もどんどん生まれてくるはずだ。
パソコンの急激な高性能化、オープンソースの発達、インフラの強化などのおかげで消費しか行えなかった人々の手に、作成する為の道具が握られやすくなっている。
以前も書いたが今はwebという宇宙に進出する節目の年。多くの価値観が塗り変わる時。
こういったぶつかりはしょうがないけど、自分の頭で考えて、何が正しくどういう意味があるのかはしっかり考えて置かないと。
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